乳糖不耐性と燕麦乳

IT ConversationsのBiotech Nationというシリーズで表題の内容のものを聞いた。表題のリンク先でMP3ファイルがダウンロードできる。この表題は内容から付けたものでもともとの題名とは違う。番組の内容はスウェーデンのLund大学の食物化学のRichard Oste教授へのインタビューである。
牛乳に含まれる乳糖(lactose)を消化できない人が大人には多い。それを乳糖不耐性(lactose intolerance)と言う。人類全体では大人で乳糖を消化できる人はむしろ少数で、白人、ラクダの乳を飲む遊牧民、マサイ族などだけなのだそうだ。乳糖不耐性の人が飲める飲料として豆乳があるが、燕麦(オート麦)から作る燕麦乳(と呼んでおこう。英語ではoat milk)が開発されている。豆乳は食物繊維を含まないのに対して燕麦乳は食物繊維を含み、また、豆乳にはアレルゲンが含まれるのに対して燕麦乳には含まれない。生産も比較的容易だそうだ。燕麦乳はスウェーデンでは一般化しており、燕麦乳の生クリームやアイスクリームも売られているそうだ。
ちなみに、ニューヨークの7番街24丁目あたりの自然食スーパー(と名乗っている)を3軒見てみたがには燕麦乳製品はどこにも売っていなかった。