Perlcast Interview with Chris Frenz

PerlcastというポッドキャストでPro Perl Parsingという本の筆者であるChris Frenzのインタービューを聞いた。表題のリンク先でMP3ファイルがダウンロードできる。電話でのインタビューでやや聞き取りにくいが、特に情報系の学生でPerlに興味があるなら聞いてみる価値はあると思う。
Pro Perl Parsingは名前が示すとおり構文解析(parsing)プログラムをどう書くかについて書かれた本で、インタビューではその概要を紹介されているが、そのために構文解析の概念の説明にかなり時間が割かれている。なので構文解析の勉強を比較的最近した学生さんが聞いてみてはどうかと思った次第である。
0型、I型(文脈依存文法)、II型(文脈自由文法)、III型(正規表現)の言語であるとか、正規表現トップダウンボトムアップの両構文解析方式の違いなどが取り上げられている。本の中では前者をおこなうPerlのモジュールとしてParse::Descentが、後者のためのものとしてYAPPが取り上げられているそうだ。
この本の筆者は現在は生物学・医学系の勉強をしているそうで、いわゆるバイオインフォマティックのためにPerlを使っている。DNAの塩基配列の解析などに使っているのである。更に以前Visual BasicVisual Basic .NETの本も書いたそうだ。なかなか多才な人である。
ちょっと意外に思ったのは、その筆者がPerlの文法がどの型かを知らなかったこと。インタビュー中で聞かれて「知らないがたぶんI型では」と言っていた。Perl構文解析YACCを使っているのであるからII型である。Perlは字句解析が複雑なだけで構文自体は特に複雑ではない。