EPIC 2014追記

先日紹介したEPIC 2014について少し調べてみた。
EPIC 2014は更新されてEPIC 2015になって、ここで見られる。筆記録(transcript)はまだないようだ。日本語訳もまだないと思う。
このエントリで初めて知った人のために言っておくと、以下の記述にはネタばれが含まれるので、先入観なしに見たいという人は、この先を見ないでおくのがいいと思う。
2005年8月11日付けの朝日新聞の社説に以下の記述があった。

米国で話題になった物語「EPIC 2014」は、こんな近未来を描く。
米国の情報検索会社とネット通販会社が、登録した個人の好みや職業などに合わせて情報を送る会社をつくった。
同社のコンピューターは、新聞のニュースサイトやブログなどから情報を抜き出し、個人に合わせて書き換えた記事を送るようになる。便利かもしれないが、悪くすると、真偽も定かでない、扇情的な内容になる。
これは空恐ろしい未来ではないか。判断のよりどころとする「羅針盤」がないまま、情報の海だけが広がる。物語の筆者は結末を書いていないが、そんな社会はごめんだ。
私たちは、何としても人々から信頼されるメディアを目指していきたい。

EPIC 2014の内容を理解していないとしか思えない社説である。朝日新聞社には内容を理解している人が居ると思うが、このような会社の公式見解が出ることが興味深い。www.asahi.comではもう見られなくなっているが、Googleのキャッシュには残っている。"米国で話題になった物語「EPIC 2014」"とダブルクォートで括ってGoogle検索した上で「キャッシュ」をクリックすれば見られる。
EPIC 2014の筆記録がここにあり、日本語訳がここにある。
EPIC 2014について発案・製作・発表の経緯などがここにある。この作品はSlashdot.orgで2004年12月21日に紹介され、広く知られるようになったようだ。
ここにEPIC 2014のパロディがあった。