予測市場あるいはGoogleとタメを張るはてな

はてなアイデア「予測市場」の概念に基づいているという。予測市場The Wisdom of Crowdsという本で、より広く知られるようになった概念だが、そのずっと以前から存在していて、ハイエクが最初の提唱者のようだ。英語では「prediction markets」であり、Wikipediaのエントリがここにある。
Google Blogの最近のエントリにPutting crowd wisdom to workと題するものがあり、Google社内で予測市場を設け、製品の提供開始日などの重要事項の予測に活用していることが紹介されている。
Google社内の予測市場はいつ始まったか分からないが、はてなアイデアは2005年4月から始まっている。予測市場の活用という点ではてなGoogleとほぼタメを張っていると言える。はてなアイデア予測市場は社内のものではなく、一般に開放していることから、はてなのほうが進んでいるとも言える。

2005-09-28追記

Google社内の予測市場についてニューヨークタイムズが取り上げている。カリフォルニア大学バークレー校の経済学の教授Varian氏がGoogleにアドバイスしているそうだ。

To help develop the system, Google consulted Hal R. Varian, an economist at the University of California, Berkeley. Professor Varian (who also writes the Economic Scene column for The New York Times) said that the final product was not entirely what he anticipated.