Surviving Katrina with DirectNIC

IT Conversationsで表題のインタビューを聞いた。ニューオーリンズにあるインターネットホスティングサービス兼ドメイン名登録会社DirectNICがハリケーンの間も運用し続けたことについてそのCEOがインタビューを受けている。表題のリンク先でMP3ファイルがダウンロードできる。それほど密度の濃いインタビューではなかったが。
ニューオーリンズ、通信災害の謎というブログエントリに「電話は使えなくなっても専用線は生きていたのはなぜだろう」とあった。一般論として別経路なら影響の受け方が違うことは予想されるが、具体的にはどうなのだろうか。そういう疑問が少し晴れたインタビューだった。
DirectNICは「NIC」が付いているその名前からするとドメイン名登録会社のように思えるが実際にはウェブサーバーなどのホスティングを提供している会社で、ドメイン名登録業務もおこなっているがそれはおまけだそうだ。DirectNICの設備は発電機やサーバー、空調設備すべてビルの9階から上にある。そして3つのインターネット接続会社(ISP)から4つのOC3回線(1本150Mbps)による接続を提供してもらっている。ハリケーンの被害で4回線のうち2回線が使えなくなった。しばらくして残りの2本のうちの1本も危うくなった。その理由はISPの発電機の燃料の不足だそうだ。光ファイバーは地中に埋設されていてファイバー自体はハリケーンの被害を受けていないそうだ。そのため、DirectNICのサービスを継続するためにISPに対してDirectNICのCEOがディーゼル燃料の確保を手助けしたそうだ。
激しい雨、割れた窓ガラスのためにサーバー室に侵入しようとする水に対して、中止になった広告キャンペーンで余ったTシャツを使って土嚢を作ったりして防ぎ、ホスティングサービスをほぼ平常通り維持し続けたそうだ。