iPod/iTunesの歴史年表

無料公開されている日経エレクトロニクス誌の連載記事「iPodの開発」を第1回「林檎の樹の根回し」から順に読んだ。それに触発されて表題のリンク先にある「iPod/iTunesの歴史年表」を作ってみた。最近でこそ私もiPod/iTunesの動向は気になるが、年表を作ってみて現在に至るまでの経緯をちゃんとは知らなかったことがよく分かった。WikipediaiPodの項目はかなり詳しいが歴史を俯瞰できる部分はないので、私の年表にも存在価値はあるだろう。
日経エレクトロニクスの連載を読むと初代iTunesが発表された時点ではiPodはその構想さえなかったことが分かる。更にiTunes Music Storeが始まったのは初代のiPodが発表されてから1年半後に第3世代のiPodが発表されたときで、それまではiPodは他のデジタル音楽プレーヤと大きくは違わなかったことになる。第2世代までのiPodにはDRM機能は備わっていなかったのだし*1。そして言うまでもなくiPodが本当に多くの利用者を得たのは第3世代からである。
コンピュータソフトウェアでは3つ目のバージョンでようやくまともになることがよくある。LinuxカーネルWindows、Internet Exporerどれも3つ目のバージョンからまともになっている。iPodも3世代目で大きく飛躍を遂げたというのは面白い。
多くの成功した製品について言えるのだが、iPodの今があるのは初代発表後も絶え間なく魅力ある機能をハードウェアやソフトウェアに追加して行った結果だろう。

*1:ファームウェアの更新で対応