Perlcast Interview with Larry Wall

PerlcastでLarry Wallへのインタビューを聞いた。表題のリンク先からMP3ファイルがダウンロードできる。Perl6についての発言が面白かった。Perl6の動向を追っている人には周知の内容かも知れないが。
HaskelでのPerl6の実装であるPugsについて、まだ、Perl6の半分も実装されていないとの認識をLarryは持っているが、それでもPugsはPerl6にとってなくてはならないものとなっているとの認識もLarryは持っている。その理由はブートストラップのためである。Perl6処理系の最終形態は、Perl6で書かれたPerl6からParrotへのコンパイラだが、そこに至る前に、既存の言語で記述されたPerl6処理系が必要である。Larry曰く、今考えれば当然だが、ブートスラップのためのPerl6処理系は高水準言語で記述するのが作業効率の点で理にかなっている。Pugsの作業の進み具合を見ればそれは明らかだ。
Pugsが登場した今、Perl6の実装作業が、山の両側からトンネルを掘っている状態になったと、Larryは表現している。
全体的な印象として、LarryはPerl6について楽観的であると感じた。作業は前へ進んでおり、そして、Pugsを得たことでPerl6の実装作業が大きく加速されたとの認識のようだ。