Googleによるダークファイバ購入

Business 2.0という雑誌にFree Wi-Fi? Get Ready for GoogleNetという記事があり、その中で、Googleが全米でダークファイバを購入するとともに、東海岸で都市の間の高速離専用回線を購入していることが紹介されいる。以下引用するように、前例のない規模での購入だそうだ。

Such large-scale purchases are unprecedented for an Internet company,

そして、On The Mediaというラジオ番組の8月26日放送分で筆者がインタビューを受けていて、番組のウェブページでは「A Superhighway of One's Own 」という題名が付いている。
ダークファイバとは通信会社が敷設した光ファイバそのもののことで、光ファイバが通す信号であれば何でも通すことができる。たとえばYahoo!BBのネットワークはダークファイバで構築されている。アメリカではダークファイバはインターネットバブルの時代に大量に敷設されて、バブル崩壊後安くなっている。
その記事ならびにインタビューの中では以下のように使い道を推察している。

  • 自前で大規模なネットワークを作ってインターネット接続業者(ISP)に支払っているお金を節約するのではないか。
  • 無料の公衆無線LANサービスを提供し、そこで更なる広告収入を得るのではないか。

後者についてはGoogleベンチャー企業であるFeevaがサンフランシスコのユニオンスクエアの公衆無線LANサービスを構築するのを援助しているそうである。ただし、Googleはダークファイバをどのように利用していくかについて明確な方向は示していない。

いまどきダークファイバを一般企業が買うことは珍しくない。しかし、全米でダークファイバを買っていて、東海岸の都市の間の回線も買っているのだから、何かしら計画はあるのだろう。上記の推察はあまり的を射ているとは言えないと思うが。

追記

On Pointというラジオ番組の8月30日の放送の前半Googleを取り上げていて、その中でもダークファイバのことは何度か言及されていた。On The MediaもOn Pointも一般向けラジオ番組なので少なくともIT系の人にはもはやGoogleのダークファイバ購入は常識の部類に入るのかも知れない。