Cyber Dissidents

The Connectionというアメリカのラジオ番組で表題の内容を聞いた。表題のリンク先で番組のストリーミングが聞ける。

言論の自由が制限されている国で活躍しているブロガーを取り上げている。登場するのは英語で現地の情報を発信しているイランとマレーシアのブロガーそれぞれ1人と世界中のブロガーを繋ぐ活動をしているもとジャーナリストだ。近頃英語のメディアではありがちな話題ではあるが、興味深い点が2つあった。

1点目はブログサービスが自動的に行なっている検閲について。アメリカのブログサービスには卑猥な言葉をブログエントリーの題名に使えないような仕組みがあるそうだ。少なくともMSN Spaceではそうしているらしい。そしてMSN Spaceが中国に進出した際には政治的な言葉を題名に使えないような制限を加えたそうだ。もちろん政府の指導のもとに。

2点目はブログ・ジャーナリズムの今後について。読者にはブロガーが信用できるのかどうなのかなかなか分からないので、今後ブロガーの質を調査・評価して公表する団体なり会社なりが出てくるのではないかとの指摘があった。

2005-09-29追記

H-Yamaguchi.netのエントリ「「国境なき記者団」というのもあるらしい」で、「Handbook for Bloggers and Cyber-Dissidents」という本が紹介されていた。たぶん、本ブログ・エントリが取り上げたThe Connectionの内容はこの本も念頭にあって作られたのであろう。そして、cyber dissidentがブログを使うというのは多く見られる現象なのだろう。