大学の教科書はむしろ電子化した方が売れるのかも

IT ConversationsでLaw Is Not a Business Solutionという講演がが配信されていて、そこで大学の教科書を電子化して売り上げを伸ばそうとしているマクミラン(Macmillan)という出版社の取り組みを紹介していました。
同社は教科書を大学の先生が自由に改変できるようにして、電子版をPCやiPhoneiPad向けに販売しています。例えば心理学の教科書の紙版が134ドル29セントに対して電子版が48ドル76セントと電子版を大幅に安くしています。これは、教科書の中古が買われて新書があまり売れないという状況への対応として考えられたとのこと。先生が改変した教科書を講義で使うのであれば、中古の教科書で間に合わせるというのはいやですし、電子化されて安くなった教科書なら生徒も買う気が起こるだろうというわけです。
冒頭に掲げたように講演の題名は「規制強化は商売上の問題の解決にならない」(Law Is Not a Business Solution)で、上記のマクミラン社の事例は、講演の最後に主題に沿った具体例として紹介されたものです。