そろばんで負の数は補数を使って表す

そろばんの3級以上の勉強をした人には当たり前なのだが(私は4級が受からずにやめた)、引き算の結果が負になる場合、そろばんでは補数で表していることを「Soroban のヒント」で知った。計算機では2の補数を使っているのに対して、そろばんでは10の補数とでも言うべきものを使っていると言える。補数を使っているから、負の数になってからも足し算も引き算も普通にやればいい。負の数になっていることは上位の桁に9が並んでいることで分かり、それを数字として書き出すのも難しくない。たとえば999345は-655を表す。
計算機の概念として補数を説明するのに、このことが使えるかも知れないが、いまどき果たしてそろばんの使い方を知っている/覚えている人はどれくらいいるのだろうか。